今まで福井県に行ったことがなかったこともあり、イベントへ申し込んでみた。
石川県には何回か行ったことがあるので金沢の少し先とか、琵琶湖の少し先ってイメージだったのだけれど、実際移動してみると遠い、遠すぎる。
夜の東名高速はトラックがいっぱいで85km/hのトラックを90km/hのトラックが抜くというカオスがちょいちょい発生している。燃費を稼ぐためにブレーキをかけたくないのは分かるし、加速も最小限にしたいというのもわかる。が、それが仕事とはいえもうちょっと一般車両に配慮してもらえないものだろうかと一晩中思い続けた頃に到着。
前日受付を済ませて博物館などを巡って地元の状況を少し勉強。
当日
天気は雨。昨日より雨が続いていて本当に開催されるのか危ぶまれていたものの、開催されるとのアナウンスがサイトに掲示された。ただし、コースの目玉となっていたレインボーラインは天候により落ち葉や落石などが懸念されるために迂回するコースに変更となった。レインボーラインは自動車専用道路というか自転車歩行者進入禁止になっているため、自転車が通れるのはこのイベントだけだったらしい。

正直言って雨の中走るのは辛い。でも里山の景色を眺めながら走るのは楽しい。そんな矛盾を抱えながら走り続ける。

エイドステーションでパンケーキを頂いた。このイベントの為に焼いたものだそうで、めちゃ美味い。そしてDNSが相当数いたようでお代わり自由。もちろん頂いた。

ある程度の大きさの集落を繋ぐように里山や山間部に道が続いている。つまり細かなアップダウンが続くということでもあるのだが、合間から見える景色が素晴らしい。
また、このコースは三方五湖と呼ばれる湖と海沿いを通るので水辺の景色も楽しめる。そう里山も湖沿いもあるという絶景たっぷりの贅沢コースなのだ、あとは天気さえ良ければ。

「へしこ」という食べ物を初めて知った。鯖の糠漬けだそうで、どう考えても酒のツマミだろうと思えるのだが、頂いたへしこ茶漬けは実に美味い。もちろん買って帰った、ツマミとして。


入り組んだ海岸線と湖が作り出す複雑な地形は適度なアップダウンと最高の眺望を作り出しサイクリングに最適な道が続いている。ちょっとトンネルが多いのだけれどそこはヒルクライムしなくて済む道程だと良いように解釈することにしよう。
ゴールすると鰻が食べられるとスタート時にアナウンスがあった。どうやら湖で鰻が取れるのだそうだ。ゴール後に補給食のあるイベントなんて珍しいな程度に思っていたのだけれど、雨で凍えそうになりながらゴールゲートを潜って驚いた。

鰻をその場で焼いてるじゃないか。それも炭火で。聞けば近くの鰻専門店から出張してきているそうだ。写真にははっきりとは映っていないけれど、焼いた鰻の骨を自由に摘めるようになっている。つまり、鰻はイベントの為に捌いたって事だろうか。なにこのイベント。

芯まで冷えた体に鰻丼が美味い。いや、体は冷えてなくても美味い。
最初に若狭路って聞いた時には一体何県にあるのかもわからなかった。確かに埼玉県からは遠い所なのだけれど、こんなにサイクリングに適しているのなら訪れて損はない、いや今まで知らなかったのが残念すぎると思った。

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