UFOである。Undefined Flying Objectである。未確認飛行物体である。
そんなUFOの町、石川県羽咋市にある コスモアイル羽咋に行ってきました。
場所は金沢から少し離れていて、こんな住宅地に博物館なんてあるんだろうかという心配が心をよぎった頃に異様なドーム状の建物とロケットが見え始め、あぁ異世界が間近に迫ってきたなと実感させられるというイントロダクション付きな施設なのです。
内容はというと、UFOというよりは宇宙開発に関するあらゆる資料が展示されている真面目な博物館です。
さてさて、この手の博物館というと、各種レプリカが年代順に並べられていて各国の宇宙開発の歴史が学べるっていう学術的な内容と思われる方がほとんでしょう。
ところがどっこいコスモアイル羽咋は色々な展示物が所狭しとギッシリ展示されているちょっと変わった博物館なのです。まぁ展示スペースが狭いというのもあるのですが。
さらに、展示されているのは本物もしくは本物のパーツを用いたものとか、宇宙開発に関係された博士から寄贈いただいたものとか、借用(それも100年とか)させて頂いたものばかり。なんでもレプリカを作る予算がなかったので、本物を貰いに各所に頼み込んだ結果だとか。
正直行って、普通の博物館なら特別展示されるレベルもの物が常設展示されているという凄いところなのです。
そして展示物は写真撮影OK。なんて太っ腹。
いや、写真撮影どころか展示物に直接触れられとことろも数多い。なんて太っ腹。
これはヴォストーク宇宙船からの帰還用カプセル。
うん、ボロい。展示物とはいえ、もうちょっとちゃんと作った方がいいんじゃないの? とか思ったら大間違い。実際に使われたものを展示しているのです。
まじか、これに命を預けて地球に帰還してきたのか。高度6000mメートルということで宇宙船というには微妙な高度とはいうものの、狭い、狭ずぎる。私だったら6センチメートルのの落下も嫌だ。
それに操縦できそうな装置なんて無いに等しいじゃないか。これに乗って地球に降り立ったパイロットの精神力たるや想像を絶します。
こちらはマーキュリーのカプセルの中。スイッチが所狭しと並べられていて、いかにも宇宙船という感じですけど、本当にこれって操縦できるだけの知識と経験があったのかと思うと宇宙飛行士って限られた存在だったのだなぁと感じます。
それに身動き一つできないじゃないですか。今だったらエコノミークラス症候群とか心配になる環境ですよこれ。
こちらはスタートレックファンならお馴染みのボイジャー。流石にこれは実物って訳には行きませんが、実際に使用されたのと同じ部品を使うという懲りよう。
目の前にデーンと展示されていると、あぁ今も異星人へのメッセージを託された宇宙を旅しているんだなぁ。と感慨にひとしおです。
他にもバックアップとして用意されていた探査機とか、実物の残りの部品を使って作られたレプリカとか、寄贈頂いたメダルとか、マニア垂涎のお宝がギッシリです。
「いや、普通、こんな貴重な物寄贈しないだろう」とか思うのですが、それらが普通に展示されているから驚きです。
正直言って石川県の片田舎にこんな施設があるなんて驚きです。
お土産コーナーもマニアックな物が揃っていてオススメです。
矢追さんもお元気そうで何よりです。
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